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【映画:誰も知らない】ネグレクトを問題提起した映画|あらすじ、感想|純粋で美しく、そして悲しい子どもたち。

出展:「誰も知らない」制作委員会

今更ながら映画「誰も知らない」を観ました。素晴らしく、そしてリアルな問題を直視させる映画でした。ぜひ多くの方に観てもらいたい作品です。

まだ観たことがない方、興味を持っていたけど観ていなかった方、今からでも全く遅くありません。是非ご覧頂ければと思います。

映画「誰も知らない」

巣鴨子供置き去り事件(1988年)をモチーフに作成された、子どものネグレクトを問題提起した映画。

あらすじ

母親と一緒に暮らす父親の違う4人の兄妹。子どもたちは学校にも通ったこともなく、長男以外はその存在すら周りに秘密でした。ある日、母親は幼い兄妹の世話を長男に託し家を出ていってしまい、子供だけの生活が始まります。

作品情報・監督・キャスト

公開:2004年8月

監督:是枝裕和

主演:柳楽優弥

柳楽優弥くんは当時14歳で長男役を演じ、2004年カンヌ交際映画歳主演男優賞を受賞しました。しかもなんと柳楽優弥くんのデビュー作でもあります。凄すぎですよね。

また、「誰も知らない」は巣鴨子供置き去り事件をもとに作成していますが、あくまでモチーフとした事件であり、映画と事件では細部や設定、顛末は異なります。現実の事件の方がより残酷で辛い内容です。

感想

2004年に公開した今作。当時大きな話題になりずっと観たいと思っていたのですが、一度タイミングを逃すとそのままズルズルと伸びてしまっていました。当時の周りの人たちから「暗い」「観てて辛かった」などの感想を聞き、避けてしまっていたというのもあります。しかしそれを今観たのは、今が気分的に落ち着いていた、というわけではありません。むしろ逆。仕事で疲弊し、人間関係に心をすり減らしている状況の中、ふと目にした当映画写真の柳楽優弥くんが美しく、思わずAmazonビデオのレンタルをポチッと押してしまったのです。

まず観終わった後思ったこと。観てよかった。素晴らしい映画でした。

純粋で美しくそして悲しい子どもたち。残酷なほど無関心でい続ける世界が映し出されていました。

母親が出ていった後、長男は幼い兄妹たちの世話をしっかりします。料理を作り買い物に行き、家計簿を付け少ないお金でやりくりをします。お金が足りなくなれば、父親に連絡を取りお金をもらいに頼みにもいきます(結局あまりもらえませんが)。また夜中1人でドリルで勉強もしています。

しかし、母親からの送金も滞りお金がつき、電気やガスは止められ生活は更に過酷になります。

警察に連絡するなり助けを求めればいいのに。と普通だったら思います。けれどこの普通の感覚を持てるのは、自分が思っているよりもとても有り難いことなでしょうね。子どもたちにとっては、辛くても日常であり兄妹で暮らすことを幸せと思っているのです。

そして子どもたちは泣きわめいたりしないんですよ。

静かなんです。母親が帰ってきたときは嬉しそうにはしゃいだりしますが、基本静か。もともと長男以外の存在は秘密なので、母親から大きな声をださないよう言われていました。また、うるさくすると母親に見捨てられるということを無意識ながら感じ取り、大きな声を出さないことが習慣づいていったのでしょうね。抑圧された従順な姿に胸が痛みます。

なにより子どもたち全員、特に長男の柳楽優弥くんの芝居が素晴らしかった。演技ではないと思える自然さ。兄妹や母親を思う優しさや純粋さが画面から伝わり胸が苦しくなりました。

ネグレクトという状況に置かれた兄妹。兄妹たちにとってはそれが日常。その過酷な中でも無邪気に笑う姿が美しく、それが悲しい。過酷な状況とは対象的に残酷なほど無関心な世界が自然に映し出され、このままではだめなんだと強く訴えられました。

現実の事件をモチーフに直視しがたい問題を描いた、心に深く残る映画「誰も知らない」。私のように今からでも遅くありません。より多くの方に観ていただきたい作品です。

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